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カテゴリ:高尿酸血症・痛風( 7 )

 高尿酸血症の方は、食べ過ぎ・飲み過ぎなどに十分な注意が必要です。そこで食事療法では、まず総カロリー量を制限し体重を標準体重にコントロールすることが大切です。身長と体重の関係はBMI(ボディ・マス・インデックス)で表され、普通体重は18.5から25、標準体重は22です。25以上は肥満とされています。(日本肥満学会基準、2000)
特に、りんご型肥満でウエスト男性85cm、女性90cm以上は要注意です。

 次にプリン体の多い食物は取りすぎないようにします。ただし厳格なプリン体制限は、苦痛の割には成果が少なく栄養のバランスが崩れる原因にもなるので、あきらかな高プリン食にならないように注意することを考えて下さい。

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 アルコールは、尿酸の生産を高め、排泄を抑制しますので、注意が必要です。1日に日本酒に換算して1合程度(エタノール量として30グラム程度)とし、まめに休肝日をもうけ、飲み過ぎないようにしましょう。
 なお、医師より飲酒制限をうけている方は、それに従ってください。

エタノール30gとは
ビール    大ビン1本
日本酒    1合
ワイン    ボトル1/3本程度
ウィスキー  ダブル1.5杯
焼酎     2/3合
※ビールはこの中で最もプリン体含有量が高く、とくに注意が必要です。

by haraseikei | 2014-06-20 12:55 | 高尿酸血症・痛風
  1. 水分を多く摂取し、1日の尿量を2リットルを目標に増やします。重い腎障害や心臓病などで水分摂取量を制限されていない限り通常の水分摂取に加え、1日に1リットル程度の水分を余分に取りましょう。このとき、決してビールやアルコール飲料やジュースなど糖分のを含む飲料にならないようにしましょう。
  2. 酸性尿をアルカリ化(尿pH6.2~6.8)し、尿酸を尿に溶けやすくさせます。クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合剤を服用します。
運動療法で気をつけることは
 適度な運動は肥満解消にために効果的です。自分にあった軽い運動を定期的におこない体重をコントロールしましょう。水分を十分取ることもお忘れなく。
 なお、短時間に体を動かす激しい運動は逆に血清尿酸値を上昇させるので避けましょう。




by haraseikei | 2014-06-13 12:41 | 高尿酸血症・痛風
 食事療法など生活習慣の改善をしても血清尿酸値が8mg/dL以上の場合は、医師は薬での治療を考慮します。血清尿酸値を下げる薬には2種類あり、尿酸が上昇する原因により使い分けをしています。
  1. 尿酸が排泄されにくいタイプには、尿酸の排泄を促進させる薬(ベンズブロマロン、プロベネシド等)
  2. 尿酸がつくりだされやすいタイプには、尿酸の生産を抑える薬(フェブリク)(アロプリノール)
どちらの薬が適しているかは、尿と血液の検査をもとに医師が判断します。

血清尿酸値を下げる薬を飲んでいると、薬の効果で血清尿酸値は正常に戻ります。症状がないからといって薬をやめたり、勝手に薬の量を減らしたりすると血清尿酸値はすぐに高くなってしまいます。高尿酸血症の治療は主治医の指示に従って根気よく続けることが必要です。また、肝障害、血球減少、皮膚炎などの副作用もあるので、定期的な検診と血液検査は必ず受けて下さい

尿路管理とは?
 尿路管理は高尿酸血症の基礎治療です。
高尿酸血症の状態が長く続くと、尿路結石や腎障害をおこしやすくなります。
 これらの合併症を防ぐための治療を尿路管理といいます。尿路管理を始める目安は、全く無症状の場合は血清尿酸血8mg/dLからと考えられていますが、痛風発作を起こしたことがあったり、高血圧症や高脂血症、糖尿病などを合併している場合は正常値の7mg/dLを超えていたら早めにスタートするのが最近の専門医の考え方です。
 尿酸は、尿に溶けて体外に排泄されます。しかし、酸性の尿には非常に溶けにくく、中性に近い尿(ph6.2
~6.8)には溶けやすいという性質を持っています。ところが、高尿酸血症の患者さんの尿は酸性の場合が多いので、尿アルカリ化剤を内服する意義があります。
by haraseikei | 2014-06-06 12:24 | 高尿酸血症・痛風
 痛風は高尿酸血症を放置することにより、尿酸の結晶が関節に沈着して起こる発作性の関節炎です、高尿酸血症の患者さん全員が痛風になるわけではありませんが、代謝異常としては痛風と同じですから、症状がないからといって放置せずにきちんと治療を受けることが大切です。
 痛風発作は関節が赤く腫れ上がり、激しい痛みが生じるのが特徴です。この発作は通常1週間程度でおさまりますが、おさまったあとに、尿酸値を適正に下げる治療をしないと必ず再発します。
 多くは足のおやゆびの付け根の関節ですが、これ以外にも肘、膝、手指、アキレス腱部位などの種々の関節で発作が生じることが知られています。

痛風発作の治療
痛風発作時の注意・・・尿酸降下治療法を開始しない、既に行っている治療は変化させない

Q&A
  1. 尿酸降下治療中に発作がおきたら?・・・・・・降下薬(尿酸を下げる薬)はそのまま続けます。
  2. 無治療の時に発作がおきたら?・・・・・・・・間欠期まで待ってから尿酸降下療法を受けます。
  3. 降下薬を内服し忘れて発作がおきたら?・・・・発作中にあわてて降下薬を内服再開すると、発作を悪化させるので、必ず発作間欠期まで待って下さい。

  • コルヒチン 前兆(ムズムズする、ピリピリする、何となく痛い)の間に1錠だけ内服すると大きな発作を予防できます。
  • ステロイド剤 内服や注射があります。医師の指示に従うべき治療ですので、よく話しを聞いてください。




by haraseikei | 2014-05-30 12:13 | 高尿酸血症・痛風
 高尿酸血症を治療せずに放置すると、痛風発作を起こしやすくなります。また、尿酸の結晶が関節だけでなく腎臓に沈着することもあり、何らかの炎症を経て、だんだんと腎機能が低下していきます。重症になると腎不全になり、透析が必要になります。
 高尿酸血症が怖いのは、痛風発作を起こさない限り自覚症状がほとんどなく知らず知らずのうちに合併症が進行していくところにあります。現在、痛みなどの症状が無い場合でも、治療を継続して受ける必要があります。

高尿酸血症の成因と病型
高尿酸血症の成因は、大きく以下の2つに分けられます。
  1. もともとの体質から尿酸値が上昇しやすく、それだけでも高尿酸血症となる原発性のものがあり、さらに、食べ過ぎ・飲み過ぎ・肥満・運動不足・ストレスなどがこれを悪化させている場合
  2. 原因となる他の病気(血液の病気や腫瘍など)や薬(利尿剤など)の副作用に起こる二次性のもの
原発性痛風・高尿酸血症は、生活習慣を改めることが改善の第一歩になります。一方、二次性高尿酸血症では原因を取り除くことを最優先とします。

また、高尿酸血症には、
  1. 尿酸が排泄されにくいタイプ(排泄低下型)
  2. 尿酸がつくりだされやすいタイプ(産生亢進型)
  3. 両方をあわせもつタイプ(混合型)
があります。それぞれのタイプにあわせた治療をおこないます。





by haraseikei | 2014-05-26 13:30 | 高尿酸血症・痛風
 血清尿酸値が 7mg/dL (血液100mLの中に尿酸7mgが溶けている状態) を超えた場合高尿酸血症といいます。そして、8mg/dL を超える状態で治療せずに、長期間放置したり、治療の中断があると、様々な病気を引き起こすと 言われています。

痛風発作 の原因になります。
尿路結石 をおこし、さらには、腎障害 の原因にも なります。
③ 糖尿病や高脂血症、高血圧症などとも合併しやすい 生活習慣病 です。
④ これらの生活習慣病はまたマルチプルリスクとして 動脈硬化症 の原因となり、 心血管系の疾患 をひきおこします。

症状がないからといって油断は禁物で、注意が必 要です。

そこで血清尿酸値の管理が重要になってきます。
 血清尿酸値は 7mg/dLが正常上限値 と考えられ、7~8mg/dLでは、生活習慣の改善 が必要になります。 8mg/dL 以上が続いた場合は、尿酸降下薬による治療を考える必要があります。治療を開始 すると 6mg/dL以下を目標 に血清尿酸値をコントロールします。
また、尿の酸性 が強いと尿酸が結晶として析出しやすくなるので 尿をアルカリ化 することがとても大切です。
by haraseikei | 2014-05-16 12:27 | 高尿酸血症・痛風
今回から、高尿酸血症・痛風についてのお話をしてまいります。

現在、日本には約60万人の痛風患者さんがいるとされており、さらに痛風の予備軍ともいえる高尿酸血症の人は300~600万人にものぼると推定されています。
近年食生活の欧米化やアルコール摂取量の増加などに従い痛風・高尿酸血症急激に増加してきました。
合併症には、腎不全、心筋梗塞及び脳血管障害などがあり、大変重要な問題です。

また、これから夏場にかけて汗をかいて水分をしっかりとらないと、脱水傾向になりやすく、痛風発作を惹起する要因となりますので、みなさま、注意していきましょう。


次回は、「高尿酸血症とは」になります。
by haraseikei | 2014-05-09 15:21 | 高尿酸血症・痛風

横浜市南区弘明寺整形外科、リハビリ、スポーツ、小児外傷、リウマチ/ペインを専門としたブログです。


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