小児の骨折 治療
2022年 09月 12日
治療には保存療法と手術療法があり、X線所見を参考にして治療法が選択されます。関節周囲の骨折以外は自家矯正が期待できるので、通常は徒手整復による保存療法が行われます。血管損傷や神経損傷がないことを確認して、ギプスなどで固定します。成長期は、骨が癒合しやすいので、1~2か月たてば安定します。整復後に変形が残ったり骨折部が離れたりしていても、軽度なら心配することはありません。自家矯正力が高いのが小児の骨折の特徴です。不安定な関節周囲の骨折や大きく転位した骨折では、入院して持続牽引を行ったり、経皮鋼線固定術を行ったりします。
今回で、小児の骨折のお話は終わりになります。
by haraseikei
| 2022-09-12 08:25
| 整形外科シリーズ