スポーツによる慢性的な膝痛には、 十分なストレッチをしましょう。
2019年 06月 13日
スポーツによる慢性的な膝痛には、
十分なストレッチをしましょう。
スポーツによる慢性的な膝痛には、程度は軽症から重症まであり、また色々な原因があります。特に、ランニングやジャンプを長時間繰り返しおこなうことによって膝に痛みが生じてきます。
程度分類
軽症
スポーツは可能であるが、その後痛む。
アイシング、湿布、塗り薬、ストレッチなどで対応します。
中等症
プレーには支障がないが、途中と後で痛む。
プレー時間、頻度を減らす対応をした方が良い場合もあります。
重症
常に痛み、プレーに支障が出る。
スポーツをお休みして治療に専念する必要があります。
最重症
腱や靱帯の断裂。
小さなキズの繰り返しで、腱や靱帯の断裂を来すことがあります。
精査、安静、固定が必要です。
多くは、使い過ぎにより生じます。
靭帯や腱が骨に付着するところには、筋肉の動きによるストレスが集中しやすく、組織の小さな損傷が生じます。
また、靭帯が骨のすぐ上を通るところでは、膝の曲げ伸ばしによって靭帯と骨の摩擦が生じて炎症の原因になります。
原因の疾患
①大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)
②膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
③鵞足炎
④腸脛靭帯炎
など。
選手側の問題としては、筋力不足、筋のバランスの悪さ、成長の過程によるもの、柔軟性、アライメント不良などが挙げられ、練習や環境の問題としては、オーバートレーニング、選手の体力や技術に合わない練習、合わない靴、硬すぎたり軟らかすぎる練習場などが挙げられます。
診断
上記のような軽症から最重症の症状があり、圧痛の部位などにより診断可能です。
レントゲンや超音波検査、MRIなどを行い、損傷の程度や範囲をチェックします。
予防と治療
スポーツの前にはストレッチングを十分におこない、スポーツの後にはアイシングをおこないます。貼り薬や塗り薬もある程度効果があります。
発症しても軽症あるいは中等症であればスポーツは続けられるので、適切なコンディショニングによってそれ以上に悪化させないことが重要です。
膝周りのストレッチとしては、
代表的なものとして、大腿四頭筋、腸脛靭帯、内転筋などが重要です。