人気ブログランキング |

仙腸関節由来の痛み

仙腸関節由来の痛みの腰痛に占める頻度は約 10%で,若年者から高齢者までの 男女に発症する.MRICT で特異的な画像所見が得られず見逃される例が多い.その 自覚疼痛部位は仙腸関節裂隙の外縁部を中心とした腰殿部が多く,鼡径部の痛みも特 徴的である.多くの例で dermatome に一致しない下肢の痺れや痛みを伴う.また圧痛 が上後腸骨棘およびその周辺,仙結節靱帯,腸骨筋部で多くみられる.患者自身に疼 痛の最も強い部位を 1 本指でささせる one finger test で上後腸骨棘およびその腸骨側 の近傍がこの痛みに特異的な指さし部位である.仙腸関節由来の疼痛の診断は自覚疼 痛部位,仙腸関節への疼痛誘発テストを参考に仙腸関節ブロックの効果で決定する.治療は骨盤ゴムベルトの装着や 仙腸関節ブロックの保存療法が効果的であるが,これらの保存療法に抵抗し,日常生 活や就労に著しい障害を伴う例には仙腸関節固定術が有効である.


↓↓↓


仙腸関節由来の痛みは、腰痛の約10パーセントを占めるにもかかわらず、日常診療においては見逃されることも多いかと思います。仙腸関節ブロックは、治療のみならず、効果があるかどうかで、診断にもなります。仙腸関節由来の痛みは、ブロックが非常に効果的です。




引用文献:


日本腰痛会誌,13(1): 40 ‒ 47, 2007


特別企画腰痛の病態解明


仙腸関節由来の腰痛


村上 栄一


図は以下文献より引用:


村上栄一,菅野晴夫,奥野洋史ほか.仙腸関 節性腰殿部痛の診断と治療.MB Orthop. 2005; 18: 77‒83.

a0296269_08593840.jpeg


by haraseikei | 2019-04-11 08:58 | 腰の痛み

横浜市南区弘明寺整形外科、リハビリ、スポーツ、小児外傷、リウマチ/ペインを専門としたブログです。


by haraseikei