変形性肘関節症 その4 予防と治療

口に手が届き、トイレの始末ができるなどADLに支障のない肘関節の動きがあれば、保存的治療を行います。
可動域が減少したり、強い疼痛があってADLや職業に支障がある(スポーツ選手)場合、肘部管症候群を合併している場合には、手術を行います。

A.保存的治療
  1. 安静・外固定:三角巾、シーネ固定・装具で運動を制限。
  2. 薬物療法:経口・坐薬・概要などの鎮痛消炎剤と関節内注射。ステロイド関節内注射は強い痛みに効果的ですが、副作用・感染の可能性などから頻回には使えません。ロッキング解除には局部麻酔剤の関節内注射は有用ですが、根本治療ではありません。
  3. 理学療法:関節炎が軽減した後に行い、温熱療法・レーザーなどで血行改善・鎮痛を、筋力トレーニング・可動域訓練で疼痛緩和・可動域の維持を図ります。

B.手術的治療
目的は可動域の改善と疼痛の軽減です。可動域制限の主因となる鉤状突起・鉤突窩、肘頭窩、腕尺関節内側縁の骨棘を切除し、拘縮している関節包、側副靭帯の一部を切離します。最近、内視鏡下に遊離体摘出、骨棘切除、骨膜切除を行う施設もあります。人工関節を使うこともあります。
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今回で「変形性肘関節症」のお話は終わりになります。
by haraseikei | 2018-12-14 12:45 | 変形性膝関節症

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