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自分でケアするロコモティブシンドローム その9 筋肉が衰えると?

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 筋力と筋肉の量は、30歳を過ぎた頃から急速に衰えます。そして筋肉量は、20歳~70歳までに約半分になるといわれています。特に弱まるのが、立ち上がりや歩行、バランス感覚にかかわる大腿四頭筋と大殿筋、下腿三頭筋などの下肢の筋肉。これらが衰えると、関節を支える力が弱まり膝への負担が増すだけでなく、バランス感覚を失って転倒しやすくなり、骨折から寝たきりになることもあります。中でも太ももの付け根を骨折すると、寝たきりになる可能性が高まります。
 
 筋肉が衰える原因の1つに、子供の頃に行っていたスキップやジャンプなど、大きな筋肉を使う機会がなくなることが挙げられます。そのため、筋力が衰え始める40代からは意識をして、下肢の筋肉を使う運動を習慣にしましょう。

 残念ながら下肢の筋肉は、軽い散歩や日常の動作などでは鍛えることができません。そこで、歩幅を広くしたり、関節などへ過剰な負担をかけずに効率よく下半身の筋力を強化できる「スクワット」が有効です。楽しんで続けられるスポーツもよいでしょう。子供の頃から長年続けられるスポーツに親しむことは、健康寿命のためにも大切といえます。

 筋肉は、何歳になっても鍛えることができる組織。細胞の働きによって常につくり換えられており、約3週間で入れ替わります。このときに適度な負荷をかけると、強度が高まります。
また、筋肉は最も復活しやすい組織ともいえますので、「もう年だから」と諦めずに今日からでも運動習慣をスタートさせましょう。


次回は、「自分でケアするロコモティブシンドローム その10 骨はどのようにして衰えるの? 」のお話になります。


by haraseikei | 2016-12-09 12:46 | ロコモティブシンドローム

弘明寺「原整形外科」横浜市南区弘明寺 リハビリテーション、スポーツ整形、小児整形、リウマチ、ペインクリニック、内科を専門としたブログです。


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